親父が倒れた。

数年前、バイクに乗って墓参りへ行った帰り行方不明になった。(このブログにも書いたと思うが)
警察に捜索願いを出し、弟と手分けして探した。
無事発見になったが、一年後、また行方不明になった。
その後、免許証の失効と共にバイクを手放した。
それからというもの年々ボケが進んでしまった。
最近では私の顔すらわからなくなってしまった。
どちらさん?と言われた時にはビックリと共に情けなかった事を思い出す。
年に数度しか実家に帰らなかったんで、俺も悪いっちゃ悪い。
でもな、ボケた親父の顔なんて見たくないというのが正直なところだった。
ボケているわりには威勢がいい親父。
威勢がいいと言うより、何か言うとすぐに怒り出す親父。
次第に誰も寄り付かなくなってしまった。
ここ数ヶ月は、その威勢すらなくなってしまった。
小言で何を言っているかわからないし、歩く速度は、まるで亀。
そして数日前。
実家の電話番号から携帯に着信。
嫌な予感と共に電話に出ると、親父が倒れて掛り付けの近所の医者が来てる。と
大事をとって検査の為、救急車で総合病院。
検査の結果、心、脳に異常なし。ここで私も合流。
入院する事なく帰宅になった。
かかりつけ医の病院へ行き、先生にお礼と状況を確認。
何でも親父は、風呂へ3時間も入っていたそうで、のぼせて動けなくなっていたらしい。
先生や看護師さん(女性)4人で風呂から出してくれたそうだ。
親父は、もちろんスッポンポン。
案外ガタイがいいんで風呂から出すのが大変だったそうで、下着やパジャマも着せてくれたそうだ。
自宅で点滴をした後、総合病院で検査になった。
異常がなくて良かったが、今後は周りの人間が今まで以上に注意をしなければならない。
何年くらい前だろうか!?
以前は、盆栽や庭の手入れを日課にしていた父。
キレイな庭が雑草だらけ。
その庭を見た時、あれ!?やばいな親父!?と感じた。
そんな事を感じて、今年の正月は、孫(父にとってはひ孫)まで実家へ集合してもらった。
しかし、もはや、ヒゲは伸び、髪の毛はボサボサ。
見た目に怖い。
当然ながら、ひ孫も近寄らないw
俺も、将来この親父のように、こんなんになっちまうのか?!
こんなんになる前に元気なうちにポックリいきたいもんだね!
ガキの頃、「人に迷惑をかけるな!」と言っていた父を思い出すが、おめぇーが迷惑かけてんじゃねぇのかよ!
くそったれ!